もうすぐ上陸する幼生の飼育環境 大きくなった幼生のために・・・。
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さんすよ

 流水性のサンショウウオの幼生を売っているショップもあります。無事幼体になってくれるか心配です。




(茶色っぽい子、黒っぽい子。色々。)

 トウホクサンショウウオの幼生と幼体です。セオリー通り、右上の黒っぽい子は幼体。でも飼育ケースのフタを開けたとたん、驚いて水域へ避難中。



もうすぐ上陸する幼生のために・・・

 止水性のサンショウウオの幼生が大きくなり、陸に上がる時期が近づくと、体や行動に変化が見られるようになります。「必ず変わった行動をする!」と言う訳ではありませんから、「適温できちんと餌を与えている幼生が、孵化から1ヶ月以上経過したら、早い個体はそろそろ上陸するかも・・・」と考えた方が安全だと思います。

 基本的に幼生はエラで呼吸しますが、幼体は主に肺呼吸です(ハコネサンショウウオは幼体・成体になっても皮膚呼吸・・・肺がありません)。もし、幼体になった個体を「水からはい上がる場所がないケース」で飼育し続ければ、いずれおぼれ死んでしまいます。皮膚呼吸もしていますから、急に死んでしまうことはまずないと思いますが、つらい環境での生活を強いることに間違いありません。立派な幼体になってくれるように、「陸地に登りやすい場所」をケース内に確保する必要があります。また、一度陸上に上がった幼体でも、しばらく陸地と水場を行ったり来たりすること(彷徨すること)がありますから、水場へ入りやすいような配慮も必要だと思っています。

  
止水性のサンショウウオの幼生がもうすぐ上陸する場合・・・
 ・エラが小さくなり、水面に浮き上がって空気を呑み込むような姿が頻繁に見られるようになった。
 ・頭と胴体の間にくびれ(・・・いわゆる首ですね)が見られるようになった。
  (他にも、まわりの個体より色が黒っぽくなることもよくあります・・・。しかし、「絶対に」ではないようです)

 さて、
流水性のサンショウウオの幼生ですと、いつ上陸するか良くわからない場合が多いです。エラが小さくなってからも半年以上水中生活をしたり、ほとんどエラが見られなくなっても水域に留まったりしていることがよくあります。(ハコネサンショウウオの場合、特にこの傾向が顕著です)
 少なくとも、エラがフサフサしている状態でしたら「上陸の可能性は極めて低い」と考えて、水のみの水槽で飼育していても大丈夫だと思います。しかし、「採取したエラの小さい幼生」や「購入したエラの小さい幼生」ですと、家で飼育し始めたとたん、環境の急激な変化で極めて短期間に陸上に上がることもあります。基本的に、孵化後2ヶ月以上経ち、エラの小さくなってきた幼生の場合、最初からケース内に陸域を設置した方がいいかもしれません。

 
止水性のサンショウウオの幼生や幼体は、梅雨明けくらいまでなら「冷却装置なし」で室内飼育も「なんとか可能」だと思います(ただし、地域によってかなり気温に違いがあると思いますから、油断は禁物!)。「なんとか可能」と言っても、できるだけ涼しい場所にケースを設置したり、何らかの工夫をしたりする必要があると思います。
 お話しがちょっと飛びます・・・。本来、冷却装置を使ってきちんと温度管理をするのが一番ですが、冷却装置のほとんどは電気エネルギーなどに頼ったものです。使わないで済むなら、できるだけ使わない方が「地球環境に良い」ことに間違いありません(電気代もかかりますよね・・・)。「使わないで済むエネルギーなら使わない」・・・ちょっとした気遣いが、本当の意味で「サンショウウオを(人を含めた全ての生物も)保護すること」につながると思っています。もちろん、「ちょっとしたお出かけなら車を使わず、歩いて行く」とか、「クーラーはなるべく使わない」とかして、節約したエネルギーの一部を冷却装置に拝借するのもOKなのでは?


 ちょうど止水性の幼生が上陸する頃、夏になります。幼生は、ごく一時的になら、かなりの高温(30℃前後)に耐えられるようです。しかし、そんな高温のまま数時間放置すればどんどん死んでいってしまいます。幼体や成体がそんな高温にさらされたら・・・多分1日も保たないでしょう・・・。

 幼生が幼体になるシーズン・・・初夏。もうすぐ猛暑。飼育者にとっては「飼育ケースの冷やし方」で悩むシーズンです。

 ちなみにハコネサンショウウオなど、流水性のサンショウウオの幼生を飼育する場合、飼育ケースの温度をかなり低く保つ必要があります。25℃に達した時点で、すでに流水性の臨界を超えています。つまり、「何らかの冷却装置」や「特別な家のつくり(?)」なしで、長期間室内で飼育するのは無理だと思います。


もうすぐ上陸する幼生の飼育環境 ・・・簡単! 飼育ケースを傾けて陸を確保

 ウチでは止水性の幼生たちをこんな感じで飼育しています。
 私はもっぱら「生きたイトミミズ」「生きたアカムシ」を与えているため、これらを吸い込む濾過装置は基本的に設置しません。また、生き餌が潜り込む床材も敷いていないことがほとんどです。孵化直後の幼生の場合、共食いを避けるためにプラケースを増やすこともありますが基本的に飼育ケースは同じものです。
 床材・濾過装置の使用は利点が多いので、あった方がいいと思います。一方で「飼育ケースをシンプルに徹する」ことで、簡単に水度や水質管理ができる・・・飼育負担が少ない・・・という利点も大きいと思います。どちらが良さそうか・・・可能か・・・長続きしそうか・・・育者の事情によって決めることになるでしょう。
 

トウホクサンショウウオの幼生と幼体
明らかに体色が黒くなり、頭部と胴部の間・・・首・・・が細くなっている個体がいます。
これらは他の個体と比べ、エラが小さくなっており、気分しだいで陸に登っています。
(普段は下の映像のようにフタを閉めています)


 飼育ケースに「石」「砂利」「焼赤玉土」「割れた植木鉢」を入れて、幼体が水中から登る場所を作ってもいいと思います。ただ、「幼生の飼育では水替えを頻繁に行わなければならない」「石や植木鉢を入れても形によっては幼体が登りにくい・・・登れずに溺死する子が出ることもある」などの理由でウチでは何も入れていません。「じゃあ、幼体は溺死?」・・・シンプルで、幼体が簡単に登れる場所を確保するために、飼育ケース自体を傾けています。飼育ケースの下に、単行本でも何でも敷けば、このようにケースは傾きます。
 
映像の飼育ケースでは、向かって右が深場、左に行くほど浅くなり、左1/3が陸になっています。
 水深が浅く、個体数が多いような気がしますが、「平均水深が深いより、浅い方が上陸が早い」「密度がある程度高い方が上陸が早い」という私的経験から、わざとこのようにしています。ちなみに上陸した子は、すぐに「上陸したての幼体用飼育ケース」に移動させます。
 さて、この飼育ケースで気をつけなければならない点として、新しいプラケースやガラスケースだと、幼体がペタっと張り付いた状態ででケースの底や壁が乾いてしまい、幼体の体もケースに張り付いて動けなくなり、死んでしまうことがある点でしょうか・・・。
 ウチでは「張り付き防止」のために、古い(底や壁がザラザラになった)プラケースを使ったり、新しいケースでも底を紙ヤスリでザラザラにして使ったりしています。
 そして、下の映像のように、「プラケースに小さな穴をあけたフタ」をします。当然ケース内の湿度はかなり高くなります。ケース内の壁や底が短時間で乾くことはありません。何日も目を離さない限り、「張り付き死亡」は防止できると思います。(とりあえず、このようなケースにしてから「張り付き死亡」してしまった子はいません)




 上陸直後の幼体は脱走名人。このフタは脱走防止に役立ちます。
 「まだ大丈夫でしょ?」って思っていたら、いつの間にか上陸してケースを這い登り、行方不明に・・・。そんなことを何回も経験して、このような方法にたどり着きました。ちなみに、フタの四方に1つずつ、計4つの空気穴(径5mm)を開けてあります。


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